ジャッキーチェン主演、伝説のレーシングxカンフー映画「デッドヒート(THUNDERBOLT)」クライマックスで大活躍のあの名車!
1990年の10月に登場した三菱GTO。時代はバブル景気末期、国内各メーカーのハイスペックなスポーツカー達のパワーバトルが繰り広げられていた。 日産GT-R、フェアレディZ、トヨタスープラ、ホンダNSX、マツダRX-7がライバルにあたる。
GTOは1982年から1990年まで販売されていたスタリオンの後継車にあたる車であり、大柄なボディ、特に全幅は1,840mmで当時ではかなり大きなサイズで、(ちなみに同年代に販売されていた高級車トヨタセルシオが1,830mm)その理由の1つは3,000ccV型6気筒のエンジンを横置きに搭載していた事が挙げられる。
駆動方式は4WDで、今ではハイスペックスポーツカーは4WDを採用する車種も多いが当時では珍しく、先駆け的な存在である。当時GTーRのパートタイム4WDに対しフルタイム4WDを採用。
開発コンセプトの1つに、多くの方にスポーツカーの運転の楽しさを体感してもらいたいという事が掲げられており、4輪全てを積極的にコントロールし、安全と楽しさの両立を目指した事が4WDを選択した1つの理由で、4WC(フォーホイールコントロール)と呼ばれていた。その1つの機能としてフロントタイヤの操舵に連動し後輪も動く4WSも採用していた。
ジャッキーチェン映画ファンの方は「デットヒート」のクライマックス、仙台ハイランドでのレースでジャッキーがドライブするGTOとクーガーがドライブするGTーRとの闘いを思い出す方もいるだろう。多くの日本車が登場しており、当時車好きの子供であった私はロードショーで放映された際にビデオに録画し、何回も何回も見てワクワクした気持ちになったものである。
実際にGTOはレースの世界において「N1耐久選手権」に参戦しており、GTーRと熱いバトルを繰り広げていた。
販売的には苦戦を強いられたGTOだが、その分今となっては貴重な存在に感じる。
最後に、あまり知られていないが、GTOにはダッジブランドの「ステルス」という姉妹車が存在している。GTOの購入を検討されている方は1度候補に入れてみてはいががでしょうか?